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初、中、高、大でオンライン授業導入/コロナ拡大に伴う休校措置対策として

2020年04月22日 12:14 主要ニュース 民族教育

各地で朝鮮学校の教員たちによるオンライン授業の配信が始まっている。

新入生を含む全学部生らを対象にzoomを利用しホームルームを行っている。(朝大理工学部)

コロナウイルス感染症の拡大に伴い、現在休校措置をとる各地の朝鮮学校児童・生徒らの学習機会を確保しようと準備された同オンライン授業は、初級部国語、算数、日本語、中・高級部国語、数学、英語の科目別に、1学期中に習う内容などを約10分から20分程の動画にそれぞれ編集。事前に各地の教員たちが撮影した授業映像を専用サイトにアップロードする形で配信されている。該当映像は、URLを知る人のみがアクセスできる限定公開となっており、視聴については、各家庭におけるタブレット端末の有無やインターネット環境を考慮し義務化はしていない。

これに先立ち、東京、神奈川地域を中心とした各地の教員たちは、4月初旬から事前協議や、授業映像の撮影などをおこなってきた。担当教員らは、普段の授業と異なり、対面をせず教員と児童・生徒の間でコミュニケーションをとることが困難な同オンライン授業の特徴を踏まえ、学年・科目別に試行錯誤しながら準備を推し進めてきたという。

休校期間の長期化に伴い、保護者らの間では、学びの機会を失いかねない子どもたちの状況を憂慮する声も少なくないなか、オンライン授業の準備に携わった各地の教員たちは、今回のオンライン授業の導入が、子どもたちの学習環境を整えていくきっかけになるだろうと声を揃えた。

一方、朝鮮大学校では休校措置の延長に伴い、「臨時措置としての学習保障」と、今後、万が一この状態が長期化した場合、事前対策を講じるための研究という2つの目的で、4月初旬からオンラインによる学部別ホームルームや一部授業をスタートさせた。

現在同大では、全学部共通で、毎週2回にわたり在学生および今年入学予定の学生たちと連絡をとり、健康状態や春休み中に提示した課題の進捗状況、そのほか保護者らの懸念事項について定期的に確認をしている。

なかでも、政治経済学部(新入生へのガイダンスおよび一部授業の実施など)、体育学部(学部全体、クラスごとのホームルームや一部授業の開始など)、経営学部(各種オンラインを活用した一部授業の開始と学生主導の朝青活動を実施など)では、過去、YouTubeを利用して復習教材を作成した経験をはじめ、オンラインに詳しい教員たちによる学部内でのレクチャーなどを踏まえいち早く対応した。

経営学部の趙栄来学部長は「今日のような緊急状況のなか、学生たちの健康を最優先に考えながら学部として必要な対策を随時講じていきたい。なかでも、この期間は勉学や朝青活動において、学生たちが自主的に行動する力を蓄えられるように努めたい。オンラインを活用したさまざまな成果を積極的に発信することで、教育の情報化を達成し朝大の名を轟かせていきたい」と話した。

(韓賢珠)

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