〈だれもがいきいきと生きられる社会のために 1〉民族と性を見つめて
2020年01月17日 13:59 主要ニュース 文化・歴史吉元玉さんの言葉
「過去をすべて覚えていたら、きっと生きていられなかったと思います。しかし、ときに当時のことが思い出されると、気がおかしくなりそうです。どれほど忘れようとしても、日本の軍人たちにされたことが忘れられません。私は子どもも産めず、だれもができることを何ひとつできないまま、自分の過去が知られるのではないかと息を殺して生きてきました」
淡い桃色と深い紫色のチマ・チョゴリに身を包み、自身の経験をとぎれとぎれに話してくださった吉元玉さんの言葉をいま、思い出しています。