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〈取材ノート〉朝鮮コスメブーム

2019年12月12日 14:52 コラム

近年、朝鮮では各種展示会が盛況だ。11月には国内で初となる国産化粧品の展示会が行われ、930余種13万7千余点が出品された。

昔の朝鮮土産の定番といえば、高麗人参入りの化粧水。近年では、天然の植物オイルや、アンチエイジング効果の高いアスタキサンチンをナノ化し配合したものなど、さまざまな原料を用いた製品も開発されている。

以前はカラーが豊富ではなかったメイクアップ用品も、目移りするほどに品数が増えた。ブライダル専門学校に通う知人に、平壌化粧品工場の新色リップを勧めると「この色、秋メイクに映えますね」とお墨付きをいただいた。

日本ではパーソナルカラー診断に沿って、メイクやファッションを楽しむ女性が増えたが、朝鮮の女性も同じだ。展示会ブースには、顔タイプを診断し、メイク方法を提示してくれるバーチャルメイクマシンが設置された。

世界レベルの製品開発を目指す朝鮮の化粧品業界。パッケージデザインも美しく、天然の国産原料を使った安心安全の朝鮮コスメが、世界的なブームになる日もそう遠くないのではと期待が膨らむ。

日本では、南のコスメブームが浸透して久しく、最近では中国コスメも人気だ。嫌韓・嫌中が騒がれる中、アジアの文化やファッションを生活に取り入れている若者は親近感を抱いている。朝鮮コスメが、朝・日友好のコンテンツになる未来が待ち遠しい。

(宥)

 

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