〈金正恩委員長の活動・2019年10月〉白馬で白頭山に登頂
2019年11月11日 14:30 主要ニュース 共和国自力更生掲げ、強国の大業を
金正恩委員長が白馬で白頭山に登ったニュース(10月16日発朝鮮中央通信)は国内外で反響を呼んだ。国内メディアでは「駿馬行軍」「軍馬行軍」と冠し、連日にわたって人々の反響などを掲載、その意義を強調した。17日付労働新聞は社説で、「自らの力で強国の大業を成し遂げる鉄の信念が脈打つ自力富強の道」と指摘した。社説が示すように委員長は今月、三池淵郡や金剛山観光地区、陽徳郡温泉観光地区、妙香山医療器具工場など開発工事が進む現場を立て続けに視察。自力更生を掲げて自らの力で前途を切り拓くことを強調した。
「世界が驚く雄大な作戦」
抗日パルチザン闘争が展開された白頭山は革命の聖地とされ、朝鮮で最高指導者が同地を訪れることは極めて重要な意味を持つ。
金正恩委員長は過去、重大な政治・外交的決断を下す際に白頭山を登ってきた。2017年12月、米本土を射程圏に収める大陸間弾道ロケット(ICBM)「火星15」型の試射成功(11月29日)後の白頭山登頂は記憶に新しい。委員長は翌年元旦の新年の辞で大胆な北南和解策を提案。これを起点として朝鮮半島情勢は対決から和解へと大きく舵を切った。