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〈人・サラム・HUMAN〉「こっぽんおり」メンバー・三嶋あゆみさん

2019年04月22日 14:54 コラム

「違い」で豊な社会を

京都の大学を卒業し、デザイナーの仕事をしていた関係で「京都朝鮮学校襲撃事件裁判を支援する会」(こるむ)のリーフレット制作に携わり、その繋がりから「朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋」(こっぽんおり)に加わった。

今年の統一地方選で京都市左京区から極右政党である日本第一党の候補者が出馬し、その党首が同地域で演説を予定しているとの報せを聞き、有志を募り、府、市に対しヘイトスピーチが行われないよう事前規制を求める申し入れを行った。

「こっぽんおり」の活動などで、これまで何度も京都中高に足を運んできた。教職員や保護者たちとも知り合い、地域の中で形作られてきた学校の歴史、学校に対する同胞・日本市民らの愛情を感じた。「そこによそ者(日本第一党関係者)が入ってきてヘイトをまき散らすのは許せなかった」。行政に対する申し入れはハードルが高かったが、「ここで何もしなかったら一体自分は何を学んできたのか」と諦めなかった。「何もできませんでした」では当日を迎えられなかった。

朝鮮学校と関わることで、「違いを『面白い』と感じる社会が豊か」だと感じるようになったと話す。「学校と出会ってたくさんの発見があった。違うから排除するんじゃなくて、違うから面白い。そう感じて助け合い、学びあうような社会になってほしい。大切なウリハッキョを京都みんなで守っていきたい」

(孝)

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