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北東アジア非核兵器地帯の実現を/梅林宏道氏が講演

2019年02月04日 16:00 主要ニュース

梅林宏道氏(NPO法人ピース・デポ特別顧問、長崎大学客員教授、核兵器廃絶センター前センター長)による「北東アジア非核兵器地帯の実現を」と題した講演会(主催=朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会・I女性会議)が1月29日、参院議員会館で行われた。講演会は、朝鮮半島の和解の流れに日本だけが大きく取り残されている状況に危機感を唱え、現状を打開する方途を考える目的で企画された。

講演会のようす

梅林宏道氏が主張する「北東アジアの非核兵器地帯」とは、北南朝鮮と日本から核兵器をなくし、米国、ロシア、中国が核保有国による法的拘束力のある安全保証を実現するという構想だ。

講演ではまず、昨年行われた3度の北南首脳会談と史上初の朝米首脳会談など朝鮮半島情勢の大まかな流れと北南、朝米間の合意を確認したうえで、朝米間における昨年来の非核化交渉の過程について振り返った。

梅林氏は、朝鮮側は合意に基づく具体的な措置を実行したが、その一方で米国側は南朝鮮との合同軍事演習は中止したものの、米南の合同臨戦態勢と「核の傘」の維持を確認(18年10月31日)、崔竜海朝鮮労働党副委員長を含めた3人の要人を新たに制裁対象に指定(同年12月10日)するなど合意に反する行為をしていると指摘。米国内の政治的反対勢力の存在を朝米合意履行の不安定要素として指摘し、だからこそ朝鮮が主張するように朝米は一歩ずつ問題を解決し信頼を築いていかなければならないと指摘した。

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