官邸前で金福童・李さん追悼緊急アクション/遺志継ぎ、最後までたたかう
2019年02月02日 09:49 主要ニュース 歴史“日本政府は謝罪と賠償を!”
1月28日に死去した日本軍性奴隷制被害者であり人権運動家の金福童さんの告別式がソウルで行われた1日、東京でも日本政府に謝罪と賠償を求める追悼緊急アクションが行われた。
在日本朝鮮人人権協会傘下の性差別撤廃部会が主催した集会は、同日昼と夜の2回、首相官邸前と衆院第二議員会館前でそれぞれ行われ、在日同胞、日本市民ら延べ100余人が参加。金福童さんをはじめ、死去した裵奉奇、金学順、李桂月、朴永心、宋神道さんらの遺影と、メッセージが書かれたプラカードを掲げ、寒風ふきすさぶなか1時間半にわたって声をあげた。
集会ではまず、人権協会事務局の朴金優綺さんがアクションの趣旨について、「被害者の訃報が相次ぐなか、被害者の生前に行動できなかったことを恥じつつ、遅まきながらサバイバーたちの意志を受け継ぐ思いで企画した」と説明。金福童さんと、同じ1月28日に死去した李さん(名前非公表)の略歴が紹介された後、参加者らは金福童、李さんをはじめとする全ての被害者らを追悼し黙祷した。性奴隷制を扱った映画「鬼郷」(2016年、南朝鮮)で使用された曲「カシリ」が流れるなか、参加者らは静かにキャンドルを握り、祈りを捧げた。