虹の橋をかけて⑥日本朝鮮学術教育交流協会・千葉ハッキョの会　合同訪朝団の報告／大野尚志

お土産没収に不快感

私は、今回で連続３度目の訪朝である。９１年の初訪朝からは６度目となる。さすがに、３連続訪朝となると共和国が大変身近に感じられてくる。ちょうど夏休みに田舎に帰り、親戚の誰さんと会う、そんな感じといったら分かってもらえるだろうか。

だが、今回の訪朝にはこれまでと大きな違いがある。それは、４月の北南首脳会談、６月の朝米首脳会談後の訪朝ということだ。歴史的な２つの会談とともに朝鮮半島が平和と統一に向かって歩み始めた。昨年の８月、平壌では今にもアメリカと戦争になるのではないかといった緊張状態が感じられた。１年で朝鮮半島を巡る情勢が大きく変化した。