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親子でみる性のはなし「ぼくの からだ わたしの からだ」10/李英子

2018年10月19日 15:38 コラム

世界の性教育

性教育は、受けてきた世代によって捉えかたが違うようです。親も教員も、今の子どもや若者たちに、性のことをどう教えたらよいか戸惑うことが多いのではないでしょうか。

とはいえ、子どもや若者を取り巻く環境を見ると、今必要とされているのが性教育だと私は思います。

理由の一つは、スマホやインターネットの普及にあります。子どもたちのほとんどが性の情報をそこから得ています。そういうところで取り上げられている内容が必ずしも正しいわけではありません。特に非現実的で女性差別的なものも多く、過激な性のイメージを刷り込む危険すらあるのです。最近では、セクハラ、デートDV、セックシングといった新たな性暴力も問題になっています。今や「予期せぬ妊娠」「性病」だけが問題ではありません。

日本では昨年4月、都内の中学校で行われた性教育の授業が、行き過ぎた内容だと論議になりました。避妊教育を中学で取り入れるのかという論議ですが、日本ではまだまだ若年層への避妊教育は「若者の性行動を早めるもの」と考える風潮があり、後回しになりがちです。しかし、子どもたちがスマホやインターネットで触れる情報は、大人の想像を超える域に達しています。また、グローバル化した世界で活躍することは、多様な人と関わりを持つことを意味します。性教育は、今や世界の共通課題になっているのです。

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