【寄稿】並進路線の勝利と宇宙開発／任正爀

「科学によって飛躍し、教育によって未来を保障しよう！」

これは今年4月の朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会で掲げられたスローガンである。

総会では、経済建設と核武力建設の並進路線の勝利を宣布し、今後は人民生活向上のための経済建設に全力を注ぐことを決定した。そのための方途として提起されたのが、このスローガンである。

もっとも、筆者が考えるところでは、このスローガンは少なくとも20年前から実践されている。20年前、すなわち1998年の人工衛星・光明星1号の打ち上げである。

1990年代のソ連をはじめとする東欧社会主義諸国の崩壊と度重なる自然災害、そして何よりも