〈月間平壌レポート 4月〉華やかさ増す4月の名節
2018年05月14日 17:59 主要ニュース 共和国世界の目、平壌に
【平壌発=文・李相英、写真・盧琴順】春を迎えた平壌では、金日成主席の生誕日である太陽節(4月15日)に際したさまざまな記念行事が行われた。一方、年初から続く朝鮮半島情勢の進展にしたがって、関係各国の高官やさまざまな分野の人士が相次いで朝鮮を訪れたことで、世界の注目が一気に平壌に集まった。
多様な行事
太陽節にちなんだ大きな行事といえば、2年に1回開催される「4月の春親善芸術祭典」。自主・平和・親善の理念の下に平壌に集まった世界各国の芸術人が歌や楽器、舞踊、サーカス、マジックなどさまざまな分野の多彩なパフォーマンスを披露するのが特徴だ。
31回目を迎えた今回は11日から17日まで平壌市内の6つの会場で開催された。中国、ロシア、モンゴル、ラオス、日本、ブルガリア、ベラルーシ、タイ、シンガポール、ポーランド、フランス、ドイツ、ポルトガル、スペイン、キューバなど17カ国から34の団体が参加した。在日朝鮮人芸術団をはじめとする海外同胞芸術団も参加した。
各国の著名なアーティストに加えて、祭典に先立って行われた第1回平壌国際声楽コンクール(5~12日)で1~3位に入った歌手たちの公演も行われた。また、中国共産党中央委員会の宋濤・対外連絡部長が率いる中国芸術団(後述)も参加するなど、今回は例年にも増して出演者もバラエティ豊かで、舞台では連日華やかなパフォーマンスが繰り広げられた。
10日から12日まで平壌市内で開かれたお菓子彫刻展示会も異彩を放っていた。3回目となる今回は玉流館や清流館、解放山ホテル、金星食料工場をはじめとする60の団体から150人あまりの調理師が参加。TVアニメの主人公や動植物、果物、野菜などを模した飴やお菓子790余種、2千260点が出品された。
数ある展示の中でも、平壌冷麺で有名な玉流館が出品した作品はその精巧なつくりで人気を集めた。