今どきセセデの婚活事情/“待っていればいつか”はダメ
2012年08月22日 14:22 主要ニュース「同胞社会は狭い」が足かせに
同胞数の少ない地域に住むYさん(29、女性)が同胞同士の出会いのパーティーに参加したのは今回が初めて。色白で小柄、笑顔が印象的なYさんはこの日、大規模な合コンに「親の勧めで半ば強引に参加させられた」。
パーティーでは共に参加した友人と積極的に会話を盛り上げた。それなのに「ある男性から何だか芸人みたいだねと突っ込まれた」とYさん。「自分には、こういった形での『出会い』は向いていなのかもしれない」と肩を落とす。
結婚を意識し始めたとき、周囲に新たな同胞青年との出会いはなかった。「同胞数の限られる地元では、トンネのつきあいが親密で親同士は大体知り合い。良い人がいたと思っても、恋人がいたり、友だちや先輩の元彼だったり、親せきや兄弟だったり。同胞社会って何かしらつながっている。だだでさえ在日同胞自体が少なくなっている中、好きだと思える人と『自然に』出会い、恋をして結婚するって、奇跡だと思う」。
結婚に対する同胞青年たちの考えは多様化し、婚活の方法もさまざまだ。取材を通じて聞こえてきたのは、何よりもまず「自然な出会い」を求める同胞青年たちの声だった。