〈月間平壌レポート 10月〉大衆スポーツの広がり
2017年10月27日 13:57 主要ニュース 共和国「地元の名誉」をかけた道対抗大会
【平壌発=金志永】朝鮮でも秋はスポーツの季節で、様々な競技大会が行われる。10月には「4.25」、「鴨緑江」など有名体育団も参加する共和国選手権大会や秋季乗馬愛好家競技などが開催された。アマチュアアスリートたちにとっての年間最大イベントである全国道対抗大衆体育大会も17日から27日まで開かれ、平壌市内の体育館やグラウンドで熱戦が繰り広げられた。
年間最大のイベント
「日頃の練習の成果を発揮して必ず勝つ。道の代表として、みんなの期待に応えたい」
平安南道の女子バレーボールチームのメンバーであるキム・スヒャンさん(30)は「これは、地元の名誉をかけた戦いだ」と語っていた。彼女は、徳川炭鉱連合企業所で事務員として働いている。平壌で開催される大会に参加するのは4度目。平安南道の女子バレーボールチームは過去に3回優勝した実績を持つ。キムさんは「優勝して地元に帰った時は凱旋将軍になったような気分だった」という。
全国道対抗大衆体育大会は2013年に初めて開催された。金正恩委員長は最終日の決勝戦を観覧、大会を年一回に定例化する方針を示した。その後、同大会は人々が最も関心を寄せるスポーツイベントの一つとなった。
背景にはスポーツの大衆化とアマチュアアスリートたちの技術向上がある。