2012/02/13
2012年02月14日 20:47 春・夏・秋・冬10年も経たないうちに数十億円の売り上げを誇る企業へと駆け足で成長した、ある会社の経営者が語るサクセスストーリー。周囲が語る輝かしい成功の裏には、夢と理想を追い求め、失敗と反省を繰り返しながら血のにじむような努力を重ねてきた過程があった。「自分が思っているより10倍努力を」。華やかな笑顔に隠れた固い信念と不屈の精神力、飽くなき探求心に多くを学んだ
▼いわゆる「成功者」を取材する機会に恵まれている。奇抜な発想や幸運だけで渡り歩いている人は少なく、人一倍努力家であり、向上心が強く、謙虚であることの方が多い。だから誰よりも人の話に耳を傾け学ぶ姿勢でいる。常に理論と実践をすり合わせ成長している
▼理論に長けた名監督がいても必ず勝てるとは限らない。ハイテク商品を開発しても顧客を満足させなければ意味がない。成功とは、人との関係性において成り立つ社会的概念だ。冒頭の経営者は、会社が急成長した時期をこう振り返った。「商品は有名になったが、社員は目の前の作業に追われるだけで働き甲斐をなくしていた」。本当の成功をつかむのはこれからなのだろう
▼それでは、在日朝鮮人は成功者なのか。祖国統一、過去清算、権利拡充と歴史的課題が残っている以上、そうは呼べない。日本当局が民衆の声を聞かぬなら、その耳をつんざくほどの大声を張り上げなければならない。(天)