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金メダルラッシュ

2012年08月04日 10:31 春・夏・秋・冬

春夏秋冬ロンドン・オリンピックでの金メダルラッシュ。朝鮮選手が巻き起こす旋風を各国メディアが注目した。競技の間、何を考えていたかという記者の問いに重量挙げのキム・ウングク選手は「わたしは、全世界を持ち上げたかった」と堂々と答えた

▼競技では覇気をみなぎらせ、会見では自分の気持ちを率直に語る。何の気負もなく、世界と渡りあった若者の姿は記者たちが抱いていた「DPRKのイメージ」を覆したようだ。キム選手の会見を伝えた新聞は「朝鮮選手団の神秘のベールが解かれた」と書いた。

▼金正恩第1委員長は「経済強国」と同様に「スポーツ強国」であることを「強盛国家の重要な証」として捉えているという。若きリーダーが金正日総書記の後継者であった時、すでに「強盛大国の大門をひらく2012年」に照準を合わせたスポーツ強化策が進められていた。若手を海外で行われる競技に積極的に参加させる措置も取られた。今回、メダルを獲得した選手たちも近年、国際試合で経験を積み実力を伸ばした。

▼米国の金融グループ、ゴールドマン・サックスはオリンピック参加国の政治・経済状況と人口、過去の成績などのデータからメダル獲得数を予想し「朝鮮は金メダルなし」という誤断をメディアに流していた。若きリーダーシップに導かれた国家の潜在力は未知数だ。紋切型の判断では実態を見誤ることになる。(永)

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