「五千年民族史の大慶事」
2017年07月13日 16:53 春・夏・秋・冬労働新聞が伝えるところによるとICBM「火星14」型試射が成功裏に行われた日、金正恩委員長は花束を持って金日成主席と金正日総書記の銅像が立つ万寿台の丘を訪れた。
▼試射成功を祝う盛大な国家行事も行われた。核実験や人工衛星打ち上げに成功した時よりも歓喜の度合いは高い。国内メディアによると民族の宿願である「強力な国防力」を手にした喜びだという。念頭にあるのは米国だけではない。今回の成功は、朝鮮半島が周辺列強の角逐戦の舞台になった悲嘆の歴史と結びついている。自国を守る力がないがゆえに蹂躙され、支配された民族の記憶だ。
▼主席と総書記は、大国に媚びる事大主義を民族生存の方策とした受難史に終止符を打ち、自主自決の新たな歴史を切り開いた。その軌道に沿って朝鮮は「米国の心臓部を攻撃できる」ICBMを手にした。金正恩委員長は「火星14」型の開発者たちを表彰する式典に参席し、彼らが主席と総書記の大業を成し遂げるために奮闘したと称えた。
▼朝鮮では今回の成功を「五千年民族史の特筆すべき強国の大慶事」と評している。金正恩委員長も表彰式で「朝鮮の戦略的地位と世界の政治構図を根本的に変えた」とその意義を強調した。敵対国は「火星14」型の性能を過小評価するのに躍起になっているが、真相は今後の情勢によって明らかになる。大国の強権と横暴に立ち向かう朝鮮の自主外交は一層力強く展開されるはずだ。(永)