日本軍性奴隷制被害者・李容洙さん/広島初中高を訪問
2017年05月30日 10:54 主要ニュース 民族教育“この社会を変えるのはあなたたち”/朝鮮学校生徒を激励
日本軍性奴隷制被害者の李容洙さん(89)が18日、広島初中高を訪問した。結成から5年を迎えた「日本軍『慰安婦』問題解決ひろしまネットワーク」が南朝鮮から李容洙さんを招き、学校訪問が実現。李さんが、同校に足を運ぶのは今回が初めてとなる。
生徒との交流
「アンニョンハシムニカ!」。同校生徒のはつらつとした挨拶が、学校を訪問した李さんを迎えた。
玄関口で、周りを囲んだ女子生徒らに「何歳?」と問いかける李さん。「13歳です」という生徒の答えに「13歳でこんなに背が高いの。びっくり」と目を細め、生徒のチョゴリのオッコルムを整える。「チョゴリを着た姿は、すっかり朝鮮の女性ね。本当に綺麗。仙女が降りてきたみたい」と笑みを浮かべる李さんに生徒たちも、はにかんだ笑顔を見せた。李さんは生徒たちの手をさすりながら「一生懸命勉強して、民族を守りなさい。あなたたちが悪いことは何もない。堂々と生きなさい」とエールを送った。
体育館では、中高級部生徒、保護者、日本の市民団体関係者ら約150人が集まり、李さんを歓迎した。生徒代表から花束が手渡され、舞踊、声楽などの公演が披露された。
李さんは生徒たちの公演に大きな拍手を送り、舞踊部の生徒に花束を手渡した後、