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〈月間平壌レポート 4月〉軍民大団結の力を誇示

2017年04月27日 15:33 主要ニュース 共和国

追慕を胸に、遺訓貫く決意

【平壌発=金淑美】民族最大の名節、金日成主席生誕105周年をはじめ、金正日総書記の国防委員長推戴24周年(9日)、金正恩委員長の第1書記推戴5周年(11日)、朝鮮人民軍創建85周年(25日)と相次ぐ国家的記念日で祝賀ムード一色に染まった4月。朝鮮半島の軍事的緊張を執拗に煽り立てる米国、日本などのメディアによる過熱報道とは相反し、国内では名節を祝うさまざまな行事が連日にわたって行われるなど、終始明るく賑やかだった。15日の太陽節にぴったり合わせて満開になったアンズやレンギョウの花々が、喜びに沸く人々を祝福するようだった。

黎明通りが竣工

太陽節を目前に行われた黎明通りの竣工式は金正恩委員長の参席のもとで行われ、主席生誕105周年にふさわしいビッグイベントとなった。式場となった永生塔前の道路には、10万人の平壌市民が結集。色とりどりの風船が空いっぱいに放たれるなか、どこまでも続く壮大な高層ビル群を見上げる人々の表情には喜びが満ち満ちていた。

閲兵式参加者らを沿道で歓迎する市民たち(写真・盧琴順)

龍岳山ミネラル・ウォーター工場に務めるチョ・ウンビョルさん(22)は、永生塔から金日成総合大学の4号校舎周辺までを見て回り、「一昨年竣工したばかりの未来科学者通りと比べて規模が大きいのはもちろんのこと、建築技術が一段と発展したことがわかる。金正恩委員長の指導でなければ、こんなに素晴らしい通りはつくれないと思う」と述べた。

竣工式の数日後から、シンボルでもある70階建てのタワーマンションを皮切りに入居が始まり、通りは徐々に活気を帯びてきている。

黎明通りの建設は、咸鏡北道の被災地復旧作業に建設部隊を派遣したため計画を遅らせざるを得なかった。昨年4月の着工から丸一年。完成を待ちわびた人々の喜びはひとしおだ。

マンションの19階に入居したハン・クムジュさん(39)は、「完成が遅れると知ったときは心配したが、こうして1年ぶりに夢のような街に建つ家をもらい、我が国の社会主義制度のありがたみをあらためて噛み締めている」と喜ぶ。夫と子どもの3人家族で、4DKの住居をもらったというハンさん。新生活が楽しみだと話していた。

近年、銀河科学者通り(13年)、衛星科学者通り(14年)、未来科学者通り(15年)と一年ごとに新たな通りが形成され、近代都市への変貌を遂げる平壌。周辺からは黎明通り竣工に関し、礼賛の声、羨む声とともに、「自分の街もきっとすぐだろう」と期待にあふれた声が多く聞こえてくる。ここ数年の飛躍的な進歩は人々に、「祖国はもっと発展する」という現実的な希望と自信を与え続けているようだ。

平穏な日々

国内の明るい雰囲気とは裏腹に、朝鮮に対する米国の軍事的威嚇によって緊張が高まった朝鮮半島情勢。トランプ政権は史上最大の米南合同軍事演習を強行する一方、アサド政権が化学兵器を使用したとしてシリアを空爆、「シリア空爆は朝鮮への警告」(ティラーソン米国務長官、9日)と喧伝し、原子力空母カール・ビンソンを朝鮮半島周辺へ派遣した。日本と南朝鮮も「4月戦争危機説」を煽り、安保問題の政治利用に躍起になった。

閲兵式参加者らを沿道で歓迎する市民たち(写真・盧琴順)

だが朝鮮国内

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