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長生炭鉱遺骨収容、84年目の命日に作業開始

2026年02月03日 12:19 主要ニュース

海底坑道へ潜水、今年初のプロジェクト始動

1942年2月3日の水没事故で朝鮮人136人を含む183人が犠牲となった、山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」で3日、市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(以下、刻む会)による「長生炭鉱2月遺骨収容プロジェクト」として、2026年初となる遺骨収容作業が始まった。事故から84年目の命日にあたるこの日、潜水調査と収容作業に向けた本格的な取り組みがスタートした。

午前10時半頃、ダイバーの伊左次佳孝さんを乗せた作業船は岸辺から坑口(ピーヤ)へ向けて出発。水中での作業時間は約100分、減圧を含めた浮上までにさらに約100分を要し、総潜水時間はおよそ3時間半に及ぶ作業となる。

今回の作業では、今後の収容作業がしやすいように事前の調査、またDNA鑑定に不可欠とされる歯を含む頭蓋骨の確認・収容に重点を置いている。海底に残された遺骨の状況を慎重に確認し、今後の本格的収容につなげるための初動となる。また時間が余るようであれば、旧坑道にそのまま行けるのか調査するという。

ダイバーの伊左次さんは、これまで潜水調査を見守ってきたものの遺骨との対面を果たせていない韓国の遺族が6日に再び現地を訪れることを踏まえ、可能な限り事前に遺骨を収容し、遺族に対面してもらいたいという強い思いから収容を目指している。

今後は海外からのダイバーも合流し、より大規模な遺骨収容作業が予定されている。

6日には海外ダイバーが合流し、潜水調査・遺骨収容が開始され、作業は11日まで行われる予定。7日には84周年犠牲者追悼集会が開かれる。

なお、1942年2月3日に海底坑道で発生した水没事故(水非常)では、136人の朝鮮人労働者(北部出身者5人)を含む183人が犠牲となった。事故から83年が経過した昨年8月末には、潜水調査により頭蓋骨などの人骨が初めて発見された。

(盧琴順)