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神戸初中創立80周年記念「サランフェスタ神戸」

2025年12月01日 16:36 主要ニュース

力と知恵、愛情を集め”/1600人で盛況

神戸初中創立80周年記念「サランフェスタ神戸2025」が盛大に行われた。

 神戸初中創立80周年事業の最大行事である「サランフェスタ神戸2025」が1116日、同校で行われた。

フェスタには、総聯兵庫県本部の金徹委員長をはじめとする活動家、県内の朝鮮学校の校長、神戸初中の歴代校長、80周年事業実行委員会の趙源模委員長、神戸初中の金潤徳校長をはじめとする教職員、生徒・児童、保護者、地域同胞、卒業生らが参加。

 

また、立憲民主党の井坂信彦衆議院議員、兵庫県議会の小西宏典議員、神戸市議会議員、兵庫県教職員組合、神戸市教職員組合、ユニセフ協会、日朝友好兵庫県民の会をはじめとした日本人士、支援者、日本市民なども会場に足を運び、延べ1600人が集まった。

全校生による大合唱「輝け!神戸初中」で始まった記念式典では、80周年事業実行委員会の趙源模委員長があいさつした。 

 

 趙委員長は、80年にわたり神戸の地で民族教育を守り続けてきた先人たちの労苦に敬意を表したうえで、子どもたちが自身のルーツに誇りを持ち、夢を育み、未来に向かって胸を張って歩み出せる環境をつくることは、現在を生きる世代の責務であると言及。神戸初中の環境を最大限に生かし、唯一無二の最高の学び舎としての姿を整えていきたいと語った。

 続いて、来賓を代表して兵庫県議会の小西宏典議員が祝辞を述べ、歴代校長の紹介と記念品贈呈が行われた。また、灘地域同胞資産管理委員会を代表して神戸商工会の全茂男相談役が、電子黒板4台、園児送迎用の乗用車、冷暖房機の寄贈目録を金潤徳校長に手渡した。

 フェスタでは神戸商工会の具正一会長による乾杯の音頭に続き、生徒・児童たちの文化公演が披露され、会場では世代を越えた交流が広がった。

 第2部の文化公演には、拳道会東神戸クラブ、神戸支部歌サークル、神戸朝高の舞踊部と吹奏楽部、文芸同兵庫舞踊部、兵庫朝鮮歌舞団が出演し、舞台を華やかに彩った。また、会場には女性同盟支部、朝青、同校のアボジ会とオモニ会、生徒らが準備した売店が並んだ。

 今回のフェスタを支えた神戸初中アボジ会の李海敦会長は、「子どもたちの笑顔を守りたいという思いが、同胞社会の原動力になっている。その象徴が今日のフェスタだ。これからも同胞らで力を合わせ、学校を支えていきたい」と語った。

 オモニ会の朱華蓮会長は、「長い準備期間、オモニ会の母親たち愛情を寄せ合い、今日のフェスタに向けて力を尽くしてきた。私たちを温かく支えてくれたのは、オモニ会のOGや女性同盟、そして年配の方々だった。何歳になっても子どもと学校のために活動するという愛情を実感した、愛情あふれるフェスタになった」としながら、「今回のフェスタを支えてくたすべての方に心から感謝し、引き続き行われる80周年事業の成功のためオモニ会もいっそう奮励したい」と笑顔を見せた。

 金潤徳校長は、「同胞社会と地域の温かい支援のおかげで、私たちの民族教育は80年の歴史を刻んでこられた。今日のフェスタは、先人たちへの感謝と、子どもたちの明るい未来を切り開く決意を新たにする場となった」と語った。

 今回のフェスタは、地域同胞社会と神戸初中が力を合わせ、知恵を集め、愛情を寄せ合いながら民族教育を守り育ててきた強い絆を、改めて実感させる場となった80周年事業は今後も続き、来年2月15日には同校体育館で記念公演が行われる予定だ。

【神戸初中】

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