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〈留学同80周年特別対談〉「コルム」を通じた出会い、そして…/東京国際部長・李詩穂×日本人学生・伊集院隆史

2025年10月24日 09:00 総聯

今年9月に結成80周年を迎えた在日本朝鮮留学生同盟(以下、留学同)は、これに際して、留学同活動の現住所や今後のあり方を探るため現役学生や卒業生の対談を企画した。今回3回目の対談のテーマは留学同の対外事業。【留学同中央】

留学同の対外事業

李詩穂さん(右)と伊集院隆史さん

(対談者)

李詩穂:神奈川県出身、東洋大学4年生。留学同東京・国際部長を務める。留学同東京の在日朝鮮人と日本人学生で運営する「コルム~朝鮮学校と共に歩む大学生ネットワーク~」や「全国巡回展」など様々な活動を行う。

伊集院隆史:明治大学2年生。昨年、留学同東京の国際部長をしていた「先輩」と知り合い、朝鮮学校見学会に参加。その縁から新たに発足した「コルム」に参加し、現在は「コルム」運営メンバー。

-二人の出会いは?

伊:そもそも、私が留学同とお付き合いすることになったきっかけは、昨年、留学同東京の国際部長をしていた「先輩」と知り合ったことです。そして昨年の春に朝鮮学校見学会に参加しました。

李:その時はまだ「コルム」はなかったんだっけ?

伊:そうですね。私が参加した朝鮮学校見学会が、内部的には「コルム」の第1回行事だったみたいです。それで、見学会後の飲み会で例の「先輩」に、もちろん「コルム」に入るよねって言われました(笑)。

李:私はその行事には参加していませんでした。

当時、私は国際部担当ではなかったんですけど、例の「先輩」から「日本人学生と一緒に『コルム』っていうのを始めますよ、興味ある人がいれば是非」と連絡があり、すぐに「面白そう! 参加します!」って言ったんです。

私はウリハッキョに通ってないから、日本人学生と朝鮮学校出身生のちょうど中間にいる存在とも思いました。

伊集院さんとは「コルム」で出会い、今では共に運営しています。

-「コルム」の活動について聞きたい。

月2回開かれる「コルム」会議のようす

李:今までの留学同東京の対外事業は、私たちが組織して、そこにゲストとして日本人を招く形だったんです。

このような形式ではなく、いろんな運動を朝鮮人の学生と日本人の学生が一緒にやろう、というのが「コルム」の出発点であり、目的、目標でした。朝鮮学校を主題に置いたのも、日本人が一番入りやすい問題かなと。朝鮮学校が在日朝鮮人の民族性を守る要になっている。また朝鮮学校の歴史は在日朝鮮人の歴史、植民地の歴史にも深く関わっている。それがいま、消されようとしている。つまり入りやすいけど、すべてが反映されている。そうして「コルム」を運営し始めました。

伊:明確に覚えているんですが、昨年の秋頃から「コルム」の雰囲気が変わりました。動員に苦戦している中で朝鮮文化体験会を企画したんです。

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