三千羽の鶴に思いを込めて/祖国解放80周年記念「プリフェ」一泊二日旅行
2025年09月02日 17:22 暮らし・活動
祖国解放80周年記念「プリフェ」一泊二日旅行が行われた。
祖国解放80 周年記念「プリフェ」一泊二日旅行が8月24日、25日にかけて行われた。「プリフェ(뿌리회)」は、1世の想いを次世代へと繋げる力強い根っことして、ウリハッキョを愛し、「60青春90還暦」を目標に互いの親睦を深め、同胞社会に寄与することを目的に発足された女性同盟京都府本部の65才以上の同胞女性の会である。
24日、一行は京都府舞鶴市の「殉難の碑公園」で行われた浮島丸殉難80周年追悼集会に参加した。
80周年を迎えた追悼集会に向けて、爆沈で亡くなった朝鮮人への鎮魂の思いを込め、75周年追悼集会以降、5年間、女性同盟京都有志が鶴をこつこつ折り続け、完成させた「三千羽鶴」を「浮島丸殉難者追悼の碑」へ奉納した。

5年をかけて完成させた「三千羽鶴」
25日、宿泊先の一室で「プリフェ」セミナーを行った。
冒頭、総聯結成70周年を記念して制作された映像「朝鮮総聯京都府本部70年の軌跡」を鑑賞した。続いて5年前、朝青京都、留学同京都が浮島丸殉難75周年を機に制作した、浮島丸殉難者を追悼する会事務局の方へのインタビュー映像を鑑賞した。
そして、「プリフェ」魚秀玉会長によるミニセミナーが行われた。会長は、日本政府に浮島丸爆沈に対する過去清算、真相究明、賠償を強く求めていかなければならないとし、1942年に朝鮮人労働者136人をはじめとする183人が犠牲となった山口県宇部市の長生炭鉱水没事故や、2024年に「群馬の森」朝鮮人追悼碑が群馬県知事の意向で突如撤去されたことなど、日本各地には真相究明されていない歴史の痕跡が数々残っていると述べた。

「プリフェ」魚秀玉会長によるミニセミナー
そして、自ら進んで朝鮮人に対する追悼の取り組みを行い、追悼碑を建てる呼び掛けや資金を集める活動をしている良心的な日本市民たちと手を携え、今後もともに活動していくことの大切さについて話した。
セミナー後、参加者たちは感想を述べ合い、今後も女性同盟活動をはじめ、一人ひとりが草の根運動を地道に行っていこうと誓い、一泊旅行を終えた。
【女性同盟京都】