〈人・サラム・HUMAN〉東京中高高級部２年／朴世温さん（16）

「筋肉は裏切らない」

６月１日に開催された「マッスルゲート神奈川大会」の高校生限定ボディコンテスト「マッスル甲子園」のメンズフィジーク部門で見事優勝を果たした。

「筋肉は裏切らない」、同月15日に行われた東京中高文化祭の野外特設ステージに登壇した世温さん（写真）はこう語った。

フィジークとは上半身の筋肉のつき方やバランス、絞り具合などを競う競技のこと。

「舞台に上がったときに入賞の手ごたえを感じたが、まさか優勝するとは思わなかった。本当にうれしかった」と大会を振り返る。

中３のとき、友人から「一緒に筋トレしよう」と誘われたことをきっかけに、筋トレに目覚めたという世温さん。当時ラグビー部に所属していたため、体格には自信があった。しかし高１の夏、部活中に両脛を疲労骨折。ラグビーから離れることに。以後筋トレによりいっそう力を入れるようになり、フィジークに出会う。大会出場のために、極限まで体を絞り、ピーク時から10キログラム減量したという。

食生活にも注意を欠かせない。朝はオートミール、昼と夜はささみ150グラムと玄米150と野菜。美しい肉体美のためには、少しの間食も許さないと世温さんは語る。

大会優勝を機に競技に対するモチベーションがよりいっそう高くなったという世温さん。「８月23日に『マッスルゲート千葉大会』を控えている。背中と肩のトレーニングを重点的に行い、次の大会でも必ず優勝したい」と意気込みを語った。

将来の夢はフィジークのプロ選手になること。

（佳）