〈さくっと解説~知識の源Q&A〉近年注目されるAI
2025年04月09日 13:00 社会多様・複雑化する昨今の日本社会で、相互理解の前提となる知識や認識の積み重ねは、一層その必要性を増している。【企画】知識の源Q&Aでは「社会を知る~今週のnewsトピック~」(本紙毎週月曜日号)と関連して、今知っておきたい知識をQ&A形式で紹介する。
日本政府は2月28日、人工知能(AI)の研究開発および活用の推進と、国民の権利侵害事案発生への対処を定めた「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律案」(以下、AI法案)を閣議決定し、国会へ提出した。
新法案は、国がAIを通じた技術革新を後押しする狙いがあるとみられるが、同法案に盛り込まれたリスク対応のための事業者調査は、事業者側が協力しなくても罰則はなく、その不十分さが指摘されている。(参考・引用=総務省、デジタル庁HP)
Q. AIとは
A. 人工知能(Artificial Intelligence)の略称。コンピューターの性能が大きく向上したことにより、機械であるコンピューターが「学ぶ」ことができるようになった。それが現在のAIの中心技術である機械学習。一般的に、人間の言葉の理解や認識、推論といった知的行動をコンピューターに行わせる技術を指す。データをもとに学習し、学習した結果に基づいて判断する機械学習などのAI技術により、現代社会では、翻訳や自動運転、医療画像診断といった、本来人間が行ってきた活動をAIが担う場面がよくみられるようになった。
Q. 近年、注目される生成AIとAIは違うの?
A. 生成AIとは、さまざまなコンテンツを新たに生み出す人工知能のこと。従来のAIが学習したデータを基に予測、分類等を行うのに対し、生成AIは、データから学習したパターンや関係性を活用し、テキスト、画像、動画、音声など新たなコンテンツを生成できる。