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〈70年の自負、100年への自信④〉朝大・教育内容の多様化と学部の増設

2025年03月29日 09:00 寄稿

最高学府、総合的な大学へ

朝鮮大学校は2026年に創立70周年を迎えます。当欄では、大学が歩んできた道のりや現在の教育内容、活躍している卒業生、70周年に向けた取り組みなどを多角的に紹介します。執筆は朝大の教員、関係者が担当します。(月1回掲載)

教授陣の強化

高等教育機関の質は、教授陣の質に比例する。困難に満ちた朝大創立当初の懸案のひとつに教職員不足があった。朝大は苦心惨憺しながら実力を備えた同胞知識人を発掘し採用していった。当初10人余に過ぎなかった教職員数は、創立10周年となる1966年に百数十人となり、ようやく陣容を整えた。

次の課題は、先進科学による充実した講義を行えるよう教員の資質を磨くことであった。そのために63年、科学研究部が新設された。助手など若手教員に「資質向上基本課題」(2年間)を与え各講座が指導する体制の構築や「6カ月資質向上班」の設置など、数々の対策が講じられた。

なお、朝鮮の学位学職授与委員会は、65年1月、韓徳銖学長、李珍珪副学長など10人の朝大教員に朝鮮民主主義人民共和国学職(教授4人、副教授6人)を授与した。つづいて72年4月には在日朝鮮人研究者で初となる共和国博士学位が李時求教務部長に授与されるなど、祖国は海外僑胞大学の教授陣強化を後押しした。

また、74年6月には一般の大学院に該当する研究院が創設された。

今年度50周年を迎えた朝大研究院の創設は、朝大の人材育成と科学研究の発展において画期的な意義を持つ。とりわけ研究院は、朝大教員の育成機関としての役割を担ってきた。過去半世紀に480人の修了生を輩出したが、その27%が朝大の教員である。

3段階を経た学部編成

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