【解説】水中にある遺骨の状態は?
2025年02月08日 08:49 歴史 社会![](https://chosonsinbo.com/jp/files/2025/02/91334_R1.jpg)
追悼集会の会場には、山口初中の初級部5年生が、昨年の追悼行事に参加した思いを形にした絵画作品が並んだ。(提供写真)
1月31日から今月2日にかけて行われた長生炭鉱水没事故と関連した坑内調査。潜水調査最終日には、沖縄で戦没者の遺骨収集を続ける市民団体「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが、水中にある遺骨の状態について解説した。
以下、紹介する。
海底の中の遺骨の状態は基本的に非常に良い。陸上で見つかる遺骨、とりわけ地表にある遺骨は太陽にさらされたり、雨に打たれたりしながら、乾燥と濡れるのを繰り返すため劣化が早い。なので、それよりは土に埋まっている方がいいし、もっといいのは水につかっている遺骨だ。
実際に南方のタラワ島で、沈没船にある日本軍の遺骨を、観光客のダイバーたちが潜って取り、それを手に写真を撮ったという例もある。その遺骨はその後、実際に日本へ戻ってきた。よって、今後、遺骨が海底から取り出された場合、状態は極めて良いだろう。