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〈読書エッセー〉晴講雨読・朝鮮現代史と叢書『不滅の歴史』(上)/任正爀

2025年02月05日 09:00 寄稿

今年8月15日で祖国解放80周年となる。その日を朝鮮現代史の起点とする考えもあるが、朝鮮ではそのために金日成主席が革命活動を行った時期からとしている。そうすると、今年で朝鮮現代史はほぼ100年となる。

その歴史をきちんと知ろうとすると、教科書的な本を読むことになるだろうが大変である。そこで大きな助けとなるのが、金日成主席の革命活動を描いた大河小説である。叢書『不滅の歴史』である。これまで数十巻が出版されているが、それぞれの巻には主人公というべき人物が登場し、その時代にどのような出来事があったのかを興味深く知ることができる。刊行初期は実在の人物も仮名であったが、今は実名あるいは一字だけ異なる。小説とはいえ歴史的事実に基づいており、朝鮮では正史に準じるものとなっている。そのような書籍について専門家でもない筆者に評論はできないが、一愛読者としての感想と周辺の文学作品について述べてみたい。

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