2024年司法試験/朝大研究院から2人が合格
2024年12月12日 15:36 民族教育昨年に続き合格率100%
2024年司法試験の合格発表が11月6日にあり、朝鮮大学校研究院総合研究科在籍の李勇紀さん(26、中央大学法科大学院修了)、李世輝さん(23、慶応義塾大学法科大学院修了予定)が見事合格した。いずれも朝大・政治経済学部法律学科の卒業生で、試験は初挑戦だった。朝大研究院からの今年の司法試験受験者は2人のみであったため、4人が合格した昨年に続き、合格率100%の快挙となった。
司法試験は、裁判官や検察官、弁護士を目指す人が受ける国家試験。難易度は国家試験の中でも、最難関と言われる狭き門だ。
法務省の発表によると、今年度の司法試験受験者は3779人、合格者は1592人、合格率は42.13%だった。ちなみに、昨年は3928人中、1781人が合格し、合格率は45.34%だった。
当日、同省の合格発表を直接見に行ったという勇紀さんは、「掲示板に自分の受験番号を見つけたときは、解放感から喜びが溢れ出した」と当時を振り返り、「これまで支えてくれた家族や友人、同胞たちに吉報を届けることができてとても嬉しい。弁護士になり、同胞たちが民族的権利を獲得するために、幅広い面で手助けをしていきたい」と力強く語った。
一方、世輝さんは自身の合格をサイトで確認。「朝大でその時を待っていた。サイトにアクセスが集中しなかなか合否が確認できなかったが、遂に結果が表示された時は友人たちと歓喜した。安心感と共に、今後への決意がみなぎってきた」という。「同胞社会やウリハッキョを直接的に守り、発展させられる弁護士を目指していきたい」(世輝さん)
2人は今後、1年間の司法修習を経て、司法修習生考試(修了試験)に挑む予定。考試に合格すれば、法曹資格を獲得し、晴れて同胞弁護士としての活動がスタートする。
一方で、今回の試験結果を含み、朝大・政治経済学部法律学科出身の研究院生の司法試験合格者は31人となった。
(朴忠信)