現役朝大生、卒業生が快挙/司法試験、保育士試験に合格


同胞社会の生活に寄り添う弁護士に

2020年の司法試験合格者が20日に発表され、朝鮮大学校政治経済学部法律学科(14期)の卒業生で、現在、同学研究院総合研究科に在籍する金正徳さん(26、神奈川中高卒、中央大学法科大学院修了)が見事合格した。

金正徳さん

受験者、合格者ともに法科大学院修了生の受験(新試験)がスタートした2006年以降で最少となった今回、3703人の受験者に対し、1450人(前年比52人減)が合格。合格率は39.16%だった。

これで、同学科の司法試験合格者は24人となり、11年連続での快挙となった。

「高級部の頃に生じた高校無償化問題をきっかけに、あらゆる不当な差別から在日同胞の人権を守る弁護士として在日同胞社会に貢献したいと思った」

そう決意したことが法律家を目指した理由だったと語る金さん。

合格の結果をうけて金さんは「今まで支えてくれた家族、鼓舞してくれた同窓生、激励してくれた先生や先輩、後輩など多くの方々への感謝の気持ちが溢れ出た」としながら、「1回目の受験では不合格となり大きな挫折を味わったが、『この経験がいつか大きな財産になる』と信じ努力を積み重ねてきた。2回目の挑戦でそれが実を結び、心の底から嬉しかった。やっとこれから恩返しができる」と感極まった。

金さんは、新型コロナ感染症拡大の影響で、試験日程が延期されるなど「予期せぬ試練もあった」と振り返り、「今の時代に司法試験に合格した使命を自覚し、コロナ禍で暗い世の中を照らす一筋の光となれるよう、神奈川同胞社会の生活に寄り添う弁護士を目指し、一歩ずつ前へ進んでいきたい」と力を込めた。

身につけた知識、現場で実践したい

一方、同学教育学部保育科2年(21期)の朴紗愛さん(神戸朝高卒)が、2020年度保育士試験の全科目に合格し、保育士資格を取得した。昨年度試験は、感染症拡大の影響で前期試験が中止となっていた。

朴紗愛さん

同学保育科では、受験資格が認められた04年以降、資格取得を目的としたカリキュラムを導入し、合格者輩出に向け本格的な対策を講じてきた。その結果、13年度には、現役朝大生から初の合格者を、以降毎年合格者を出している。また昨年、保育科史上初となる2年生(当時)8人中5人、学年全体で62.5%が合格したことは記憶に新しい。

朴さんは、合格通知を受けたとき「一番に感じたのは先生方や『NPO法人・ウリハッキョ』など、多くの方々の期待と信頼に報いることができた喜びと感謝の気持ち」だったと振り返る。

本来あった2回の受験チャンスが、感染拡大の影響から一度になった時には「緊張や不安が先だった」と語る朴さん。そんな中でも「幼保無償化から朝鮮幼稚園が除外され、いつにも増して有資格者が必要とされる今、何があっても在学中に合格しなければという思いだった」と吐露する。

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