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16チームが激突、生野西が初優勝/第26回オモニバレーボール大会

2024年05月26日 07:46 スポーツ 在日同胞

女性同盟中央が主催する「第26回在日朝鮮オモニ中央バレーボール大会」が18~19日にかけて行われた。

「第26回在日朝鮮オモニ中央バレーボール大会」(主催=女性同盟中央)が18~19日にかけて兵庫県立総合体育館で行われ、前回優勝の生野南を接戦の末に下した生野西が初優勝を遂げた。

1973年に第1回大会が開かれ、半世紀を超える伝統をもつ本大会は各地の女性同盟バレーボールクラブのメンバーたちが技術の向上と共に交流を深める機会となっている。さらに、幅広い同胞女性が心を一つにして温かい同胞社会を築いていくうえで重要な役割も担ってきた。

コロナの影響で6年ぶりの開催となった今大会には、総聯中央の姜秋蓮副議長兼女性同盟中央委員長と東京、大阪、兵庫、西東京の女性同盟本部委員長たちをはじめ350余人の同胞たちが参加した。

大会には東京の大田、西東京の「パラム」、神奈川の川崎、埼玉の「オンマーズ」、千葉の西部東葛、愛知の東春、大阪の生野東、生野西、生野南、中西、兵庫の「HANA」(尼崎東・尼崎西)、西神戸、姫路、姫路西、岡山・広島の「ピンナラ」、福岡の「セットン」の計16チームが出場。18日に組み合わせ抽選会、開会式、予選リーグ戦が行われた。

姜委員長は、同胞社会をバレーを通じて発展させていこうと呼びかけた。

姜秋蓮委員長があいさつをした。

姜委員長は、この間コロナ禍によって困難な時期が続いたが、それを乗り越えて練習に励み6年ぶりの大会に参加した選手たちを歓迎しながら、半世紀に及ぶ本大会の歴史に言及。愛族愛国の伝統が輝く同胞社会を築くために貢献してきたバレークラブは女性同盟の誇りであり宝のような存在だと強調しながら、今日まで大会開催のために汗を流してきた選手、関係者たちに謝意を表した。そして、練習の成果を遺憾なく発揮し、同胞社会をバレーを通じて発展させていこうと呼びかけた。

開会式では、在日本朝鮮人体育連合会の康浩奉副会長(大阪体協会長)、在日本朝鮮人バレーボール協会の金君栄会長をはじめとする来賓たちが紹介された後、本大会への参加が10回目となる選手たちに「10回賞」と記念品が授与された。

18日の予選リーグでは、決勝常連チームの東京・大田が決勝トーナメント進出を逃すという波乱の展開に。19日の準決勝では各リーグを突破した生野西と中西、生野南と「ピンナラ」が対戦した。

その結果、決勝では生野南と生野西が対戦した。

序盤、流れを手にしたのは生野西だった。リードを奪われた生野南も必死に追い上げたが、1セット目は序盤の点差をものにした生野西が21―18で競り勝った。続く2セット目は、生野南が王者の意地を見せ、21-18で取り返し、勝負は最終セットにもつれこんだ。両者ともにファインセーブ、サービスエースが光る中、生野西が生野南を21-13で抑え、悲願の初優勝に輝いた。

優勝の喜びに沸く生野西のオモニたち

優勝カップを手にした生野西の高和子さん(50)は喜びを噛みしめながら「今までチームを守ってきた先代たちから若いオモニたち、そして選手たちの家族みながチームのために貢献してくれた」と謝意を述べる一方、「私たちだけではなく、この間、コロナ禍でも練習を続けて、各地から参加した全てのオモニたちに金メダルを捧げたい」と、敬意を表した。

閉会式では入賞チームが表彰され、メダルと副賞が贈られた。

講評をした李勝鮮競技委員長は今大会で親子ともにコートに立った選手たちを紹介しながら、親子3代にわたって繋がっている今大会の伝統を輝かせて行こうと話した。

(高晟州)

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