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七輪と焼肉

2024年05月20日 08:35 春・夏・秋・冬

七輪といえば焼肉を思い起こす読者は少なくないだろう。「七輪を囲む」と「焼肉を食べる」を同義語ととらえる同胞も多いはずだ

▼西東京青商会が主催する「大焼肉モイム」(12日、西東京第1初中)には青商会メンバーとその家族を中心に120人を超す参加者が集った。出身が他地域で西東京の行事には初参加だという40代同胞は、「七輪が楽しみで来た」という。しかしチラシには名称やその趣旨、日時、注意事項などは記されているが、七輪という文字は見当たらない。かれは完全に焼肉=七輪と解釈していた

▼日本語辞典は「七輪」について、「炭火をおこしたり、煮炊きをしたりするための簡便な土製のこんろ」と説明している。かつては木炭に着火したり、炊飯や煮炊きに用いられたそうだ。参加者たちは、七輪はもともと焼肉をするための道具だと思い込んでいたと笑いながら、七輪の話でも盛り上がった

▼今回の「大焼肉モイム」で特段に凝った企画などはなかった。それでも同胞たちが集まってくるのは、七輪を囲むこと自体に魅力を感じているからだろう。マイクを握ったある青商会役員は、大勢の同胞たちが七輪を囲む姿が自身の幼い頃の思い出として残っているとし、子どもたちもこの光景を記憶に留め、和気あいあいとした同胞社会を末永く守り続けてほしいと話した。青商会役員らは当面、9月のウリ民族フォーラムを成功させ、明るい未来を切り拓く決意を新たにした。(姜)

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