〈朝・日次世代鼎談〉101年目に考える関東大震災朝鮮人虐殺
2024年05月01日 08:00 歴史失われた尊厳と命の重さ/同世代が共に、解決の主体に
2023年は関東大震災から100年目の年だった。朝鮮人虐殺の真相究明と日本政府に対する責任追及を求める声は同胞社会にとどまらず、日本各地であがったが、政府は「調査した限りでは政府内に事実関係を把握できる記録が見当たらない」と繰り返すばかり。真相究明はおろか、犠牲者やその遺族に対する謝罪に至ることはなかった。こうした政府の姿勢が、なぜまかり通ってしまうのか。そして、いまだ清算されていない100年前のジェノサイドについて次世代たちは何を思い、いかにして解決策を見出そうとしているのか―。在日朝鮮人学生と日本人学生3人による鼎談から考えてみたい。