学びふれあい、再会誓う/第2回青商会学園
2024年04月03日 16:47 在日同胞中央青商会主催の「第2回青商会学園」(3月25~28日、朝鮮大学校)では多彩な企画が行われ、大盛況を博した。新たな出会いから涙のお別れまで、笑いと感動の3泊4日間を振り返る。
1日目、待ちわびた日
初日目、日本各地からバスや車が朝大に集まってきた。大荷物を抱えて降りてきた児童たちは、この日を待ちわびていたかのように早速テンションMAX状態。朝大の広大な敷地を興味津々に走り回り、開園前から笑顔ではっちゃけていた。
開園式では、西東京青商会の黄哲秀会長、中央青商会の宋明男幹事長があいさつをした。児童たちは「ご飯をよく食べる」「あいさつをきちんとする」など、学園中の約束を守れるか問われると、朝鮮語で元気よく「예!(はい)」と返事した。
学年ごとに分かれ、最初のクラス会が始まった。朝大生たちは、「○○ソンセンニム(先生)と呼んでね」と自己紹介。子どもたちも出身地や好きな食べ物などについて共有した。小6、中1クラスでは、自己紹介が朝鮮語で行われた。
初日目の夕食はカレー。児童たちは朝大生たちと食卓を囲み、カレーを美味しそうにほおばった。配膳、食器洗いを担う青商会メンバーと朝大生たちがカレーを注ぐと、児童たちは「고맙습니다(ありがとうございます)」と返答。第1回「青商会学園」で朝鮮語を勉強した子も多く、初日から色々な場面で朝鮮語が聞こえてきた。
2日目、「ウリ」文化共に学び
2日目は「ウリマル授業」がメインとなった。
授業は「ウリマル(=私たちの言葉)を好きになろう!」という目標のもと進められ、児童たちは朝鮮語の語彙や発音、文法について学んだ。朝鮮語の歴史や現在どこで話されているか、日本語との違いと類似点などについても教わった。昨年の青商会学園で朝鮮語をおぼえた児童たちは、知っている言葉が出ると大興奮。一方で、初めて習った子たちも好奇心旺盛な様子で授業に参加していた。クラス別授業では、朝大生たちがソンセンニムとして朝鮮語を教えた。「ソンセンニム、サッカー選手ってウリマルで何ていう?」と、子どもたちの質問が教室内に飛び交った。