〈入学式2024〉ハッキョを守り抜く決意を新たに/四日市初中
2024年04月11日 12:00 民族教育四日市初中の入学式が7日、同校の体育館で行われた。総聯三重県本部の金鉉二委員長、同校の鄭俊宣校長をはじめとする教職員、保護者、児童・生徒たち約50人が参加した。
新入生が花道に現れると会場は温かい祝福の雰囲気に包まれた。
式では朝鮮民主主義人民共和国の国歌が奏でられ、金鉉二委員長が朝鮮・教育省から寄せられた祝電を紹介した。
新入生たちにイオ信用組合と三重県青商会から贈り物が贈呈され、鄭俊宣校長があいさつをした。
鄭校長は「ウリ民族フォーラム2023 in三重」を通じて同胞社会が盛り上がりを見せた昨年度を振り返りながら、その際に発揮された団結力で26年に迎える学校創立80周年を輝かせようと述べた。
在学生を代表して李稀成さんが祝いの言葉を述べ、新入生たちが決意表明をした。
一方、入学式の後には県青商会が主催する「恒例」の同胞花見が行われ、130人が参加した。
三重同胞社会の拠点である同校を守り抜いていく熱意に溢れた花見では、各団体の代表たちが発言し、県青商会が同校へ寄付金を伝達した。
崔理愛さん(36)は子どもが幼い時から朝鮮語を学び、話せるようになればとの思いで日本の幼稚園から同校付属幼稚班に入園させた。入学式にはチマ・チョゴリで参加し、花見にはエプロン姿で現れた崔さんは「オモニ会の活動など子どものために尽力していきたい」と言い、袖を捲った。
朴鐘呼さん(86)は「楽しいひと時はウリハッキョがあってこそだ」としながら校舎を眺める。朴さんは「(自身が会長を務める)今年3月に発足した三重長寿会のメンバーたちがイベントに積極的に参加して、同胞社会を盛り上げていきたい」と決意を語った。
花見で発言した県青商会の金哲奎会長は「三重県青商会は3年後を見据えて、同胞社会の発展のために尽力している」とし「ウリハッキョを守っていくのは特定の団体ではなく今日ここに集まったみなさんだ。みなが心を一つにしてハッキョを守っていこう」と呼びかけた。
(高晟州)