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市民団体が今後の方針表明 / 群馬朝鮮人追悼碑撤去問題

2024年01月25日 08:05 歴史

群馬県高崎市内の県立公園「群馬の森」に建立された朝鮮人追悼碑について、同県の代執行による撤去が迫っている問題と関連し24日、碑の所有者である「記憶 反省 そして友好」の追悼碑を守る会(以下、守る会)代表らが記者会見を開いた。会見は、前日と同じく群馬県庁の刀水クラブ(記者クラブ)で開かれた。

24日、守る会の代表らが記者会見を開いた

守る会の藤井保仁事務局長が、碑をめぐる訴訟について振り返った。

守る会と弁護団は昨年10月11日、県からの碑の撤去及び原状回復命令書(同年4月27日付)、碑の設置許可申請に対する不許可処分の二つについて取り消しを求め、前橋地裁へ提訴。また、以上の訴訟について、係争中は行政代執行の効力を停止するよう申立てたが、今月22日付で申立てについて前橋地裁から却下の通達を受け取っていた。

また、今年の1月5日、同地裁へ代執行のための 戒告書(群馬県作成、昨年10月25日付)について、戒告処分の取り消しを求め提訴し、代執行の執行停止、戒告処分の取り消しならびに執行停止を申立てていたが、24日付で申立てが却下されたことが新たに明かされた。

藤井事務局長は「一連の司法判断は守る会としては受け入れがたい。碑の撤去ありきの頑な県の態度を司法が後押ししている」と批判。また、ヘイト団体「そよ風」の難くせを受け入れ、守る会の追悼式を政治的行事と決めつけ強制撤去に及んだ県の態度を改めて糾弾した。守る会には現在、各地から「追悼碑撤去に反対します」「一緒に碑を守りましょう」という多くの声が寄せられている。

その後、今後の方針について表明された。

守る会は、代執行の開始日である29日までに、県土整備部と碑の撤去方法について話し合う場を持ち、台座を含めると直径7.2mに及ぶ碑の移動方法や移設先などについて協議する意向を示した。

また、28日、有志らは各自で碑の見納めにおもむく予定だ。集会などを開く意向は無いことを示した。

当面の間、守る会はSNSなどを通じ、碑の撤去へ反対する運動の連帯者を募る活動に力を入れていく方針を明らかにした。

碑の撤去について状況を粛々と見守り、今回の行政代執行の経緯などについて、詳細を資料に残す考えだ。

      (朴忠信)

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