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県が代執行強行を通知、“歴史修正を助長する暴挙”

2024年01月23日 16:48 歴史

群馬の朝鮮人追悼碑撤去問題で記者会見

群馬県による、公園「群馬の森」(群馬県高崎市)に位置する朝鮮人追悼碑撤去の代執行を通知する代執行令書を、「記憶 反省 そして友好」の追悼碑を守る会(以下、守る会)が受け取ったことがわかった。

今回送付された代執行令書は、行政代執行法に基づき、朝鮮人追悼碑の撤去及び原状回復の代執行を1月29日から2月11日にかけて行うことなどを通知するもの。

これをうけ守る会は23日、群馬県の山本一太知事へ声明文を提出し、同日、刀水クラブ(群馬県庁クラブ)で記者会見を開いた

記者会見で声明文を読み上げる藤井保仁事務局長

藤井保仁事務局長をはじめとする守る会メンバーらは記者会見で、日本による朝鮮人強制連行の事実を伝える追悼碑を撤去することは、県による歴史修正にほかならず、歴史修正主義者の言動を助長する暴挙だと糾弾した。

また、昨年10月11日に守る会が県に対し起こした、碑の撤去命令の取り消しなどを求める訴訟(前橋地裁)の第1回弁論が2月7日に予定されているにも関わらず、それを待たずして代執行を強行することは不当だと訴えた。

追悼碑の撤去をめぐって弁護団は、碑の撤去および原状回復命令の効力を停止させるための執行停止の申立てを23年10月11日、24年1月5日に裁判所に提出しており、現在、裁判所にその判断を急ぐよう促している。

守る会によると、碑の存続をかけた最終的な方針は24日に行われる弁護団との合同会議で決定される予定だ。

(呉海晶)

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