思惑通りにほくそ笑む教員／鄭明洙

2学期が始まり息つく間もなく3年生たちの前に大きな壁が立ちふさがった。今年は全員がコッソンイの作文を書くことになったのだ。大きな壁というのも、児童たちはこれまで原稿用紙３～4枚ほどの作文を書いた経験がない。

どのように指導するべきか悩んだが、以前から児童たちの書く力を育てたいと思っていたので少しずつ進めることにした。

まずは、題材を決める。これが初日に出した宿題である。気をつけることは日記にならないようにすること。楽しかった思い出は読み手に楽しさが伝わりづらい。

次の宿題では、題材に沿った出来事と当時の正直な気持ちを８つ書き出す。そして、その気持ちを順番通りに並び替えるようにした。4日目からは、並び替えたものについて書きだす宿題を出した。

すると、ある変化が現れ始めた。今までどんな作文に取り組むときも、