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民族楽器重奏団・民楽(ミナク)第15回発表会

2023年08月21日 13:42 文化・歴史

音色で癒しと幸せなひと時を

民族楽器重奏団・民楽(ミナク、康明姫団長)第15回発表会が6日、東京都荒川区の日暮里サニーホールで行われた。

同発表会は、個々さらには重奏団全体のレベルアップを図るために、20年以上にわたり続けてきた演奏会であり、また、ミナクのオリジナル曲や新曲披露の場としてその歴史を刻んできた。

この日、団員たちは、新型コロナ感染症の蔓延により対外公演が制限されていた中、4年ぶりに観客たちを前にステージを披露。民族楽器の音色を通して、観客たちに癒しと幸せなひと時を届けた。

発表会では、重奏「セノヤ」、ソヘグム独奏「アリラン」、カヤグム独奏「オンヘヤ」、ヘグム独奏「鳥鳴曲」など全7演目が披露された。

会場ではまた、初めて奏者として参加した、中国延吉出身の同胞からなる宇賢(うけん)カヤグムチーム」の紹介があった。

このカヤグムチームが、ミナクと出会ったのは、2016年に開催された「ミナク25周年記念公演」。当時、観客として観に来たメンバーたちは、「公演中に流れる懐かしい曲に、血が騒ぐのを抑えきれなかった」という。その後、メンバーらは、「異国の地でウリ民族の楽器の旋律が聞けて、演奏できたらどれほどいいだろうか」との思いで、康明姫団長を訪ね「カヤグムを習いたい」と志願。そうして17年から「宇賢カヤグムチーム」としてスタートした。現在は月2~3回のレッスンを行いながら、民族楽器を楽しく学んでいる。

在中同胞たちが出演したカヤグム重奏「民謡メドレー」が披露されると、場内には民族楽器を通じた共感と交流の輪が広がった。

観客たちからは「トラジがよかった。次はヤンサンドを聴きたい」「半年前に楽器の演奏を始めて、ミナクを知った。民謡メドレーもよかったが、最初のセノヤを聞いて泣きそうになった」などの感想文が寄せられた。

【民族楽器重奏団・民楽】

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