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〈朝鮮創建75周年大公演〉合唱団、管弦楽団が合同練習

2023年08月03日 10:52 文化

高ぶる決意、祖国を歌い奏でる喜び

朝鮮民主主義人民共和国創建75周年大公演「われらの国旗」(主催=実行委員会、9月6日、東京都北区)が1カ月後に迫るなか、練習に拍車がかかっている。7月30日、同胞合唱団と管弦楽団の第1回合同練習がそれぞれ東京中高で行われた。

パート別練習に参加する「9.9同胞合唱団」のメンバーら

同胞、学生、金剛山歌劇団と東京朝鮮歌舞団をはじめとする芸術団体のアーティストと芸術愛好家ら総勢400人が出演する今回の公演。今公演のために「9.9同胞合唱団」「9.9管弦楽団」「9.9舞踊団」と特別に称された団体が祖国と在日同胞が交わした情を振り返り表現する。

東京中高の校舎では、240人の同胞、学生、アーティストが参加する「9.9同胞合唱団」の練習が行われた。

練習ではまず、「青山里の豊年」をはじめ合唱団が歌う4曲のソプラノ、アルト、テノール、バスのパート別練習が行われた。参加者らは地域別、個人で行ってきたこれまでの練習の成果を遺憾なく発揮した。パート別練習の後には文芸同中央の尹忠新委員長の指導の下、全体練習が行われた。

パート別練習の後に全体練習が行われた

年齢、声楽の経験など合唱団の顔ぶれはさまざまだ。

女性同盟埼玉・中部支部の崔景林さん(41)は10月から家族で海外に移住する前に同胞たちと思い出を作りたいと出演を決めたという。崔さんは「声楽の経験はないが、いくつになっても新しいことにチャレンジすることは楽しい」と笑みを浮かべながら、「皆で一つの舞台を作り上げる本公演は観客たちに大きなエネルギーを与えるはず。たくさんの同胞たちぜひ見に来てほしい」と話した。

パート別練習の後に全体練習が行われた

この日、指導メンバーたちは同胞たちの意気込みに心を打たれたと口々に語った。

アルトの練習を指導した文芸同中央・音楽部の宋明花副部長はパート別練習を終えて「初めての合同練習だが、同胞女性たちがこの間に練習を頑張ったので、とてもクオリティーが高かったし、表情も明るく生き生きとしていた」と話す。合唱団のメンバーたちが歌を通じて同胞たちに勇気を与え、朝鮮創建75周年を輝かせることになると期待を寄せる宋副部長。「メンバーたちにとって合唱団への参加経験は、今後、地域の同胞社会を活気づける活力へとつながるだろう」と語った。

練習には朝鮮大学校と東京中高の学生らも参加。学生たちにとって朝鮮の歌を心から歌う同胞たちの姿は強く印象に残ったようだ。

将来、芸術分野での活躍を目指している朝大教育学部音楽科2年の文愛瑛さんは、自身も所属していた東京中高合唱部のOGたちや、金剛山歌劇団の歌手たちと共に練習できることにうれしさを感じていた。文さんは「朝鮮創建75周年に際して在日同胞たちが大きな公演をあげることの意義はとても大きい。今回の合同練習を通じて、お祝いの舞台を輝かせるためにもっと練習を頑張ろうと思った」と決意を新たにした。

一方、多目的ホールでは、金剛山歌劇団、文芸同、各地の吹奏楽団のメンバーと愛好家、学生ら約60人で構成される「9.9管弦楽団」の練習が行われた。同胞合唱団同様、初の合同練習だが高いレベルで行われたと関係者らは口にする。

合同練習に熱心に取り組む「9.9管弦楽団」のメンバーら

東京音楽大学付属オーケストラ・アカデミーに所属する朴美姫さん(22)は、普段はクラッシック音楽を演奏しているので、民族音楽の演奏は久しぶりだ。朝鮮特有のチャンダンのリズムに合わせて演奏する楽しさを改めて感じたと微笑む朴さんは「京都中高の民族器楽部に所属していたときに演奏した『チェンガンの舞』はとりわけ熱が入る。本番では、民族音楽の魅力を存分に表現したい」と意気込みを語った。

幅広い同胞演奏家たちが集まった「9.9管弦楽団」のメンバー募集に尽力したのは文芸同中央・音楽部の河明樹副部長だ。この日もソヘグム奏者として合同練習に参加していた。河副部長は「祖国で行われる朝鮮創建記念イベントに劣らないくらいの公演をあげるという熱意で、今後、練習にいっそう拍車をかけ、異国の地でも民族楽器を演奏している同胞たちの姿を祖国の人たちに届けたい」と話した。

「9.9同胞合唱団」と「9.9管弦楽団」の次回の合同練習は27日に行われる。

(安鈴姫)

朝鮮民主主義人民共和国創建75周年大公演「われらの国旗」

日時:9月6日18時30分(17時30分開場)

場所:北とぴあさくらホール(東京都北区)

チケット:S席5千円、A席4千円、自由2階席3千円、自由3階席2千円(購入はこちらから

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