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欠かせない編入班運動

2023年07月19日 08:00 取材ノート

今年の3月に朝鮮大学校の外国語学部を卒業した。高校まで日本学校に通い、編入生として入学した朝大での4年間は、決して楽な道のりでは無かった。それでも多くの人の支えの中、朝鮮語や民族の歴史を学び、自分のルーツに誇りを持って過ごしたかけがえのない4年間だった。

朝鮮新報社に入社して間もなく、2023年度朝大入学式で、各学部の新入生を取材する機会があった。そのうちの1人が金広佳さんだった。かのじょは筆者と同じ編入生で、短期学部生だった。

かのじょは「ウリマル、歴史を学んで、同胞社会のいい所をたくさん知りたい」と目を輝かせながら語った。

取材後、同級生たちに率いられる金さんの姿を見て、入学当初、知り合いがまだ少ない筆者が孤立しないように、常に声をかけてくれた同級生や先輩たちの姿を思い出し、胸が熱くなった。

目下、編入生たちは編入班運動に勤しんでいる。編入班運動とは編入生が集中的に朝鮮語を学ぶ期間を指す。日中の授業はもちろん、夕方になると朝鮮学校出身の朝大生が編入生たちのために、1~2時間つきっきりで朝鮮語を教える。編入生が、民族教育のスタートを切るうえで欠かせない運動の一つだ。

今年の冬頃、編入生たちが編入班運動で学んだことを全校生の前で披露する実技発表会が行われるらしい。今、筆者が朝鮮語で記事を書けているのも、はじまりは編入班運動にある。かれらの輝かしい学習の成果を、是非ともこの目に焼き付けたい。

                                    (忠)

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