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「ウクライナに砲弾を」

2023年05月31日 08:14 論説・コラム 春・夏・秋・冬

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが「南が秘密協議に則って米国に砲弾を移しており、米国はこれを順次ウクライナに送る準備ができている」と報じた。その後、南の国防部は報道内容を明確に否定しなかった。

▼ 昨年から、南が米国を通じてウクライナに砲弾を支援しているという「疑惑」が報じられていた。プーチン大統領がそれを念頭に「南がウクライナに武器を提供すれば、ロシアと南の関係は破綻する」と警告したこともある。 尹錫悦大統領は慌てふためき「ウクライナに殺傷兵器を供給した事実がない」と語り、「疑惑」を払拭しようとした。

▼ところが今は、恥も外聞もない。政権延命のために大統領は、米国に一段と接近し、米国の要求を無条件で受け入れている。 4月に米国を「国賓」訪問する直前のインタビューで、「ウクライナに殺傷兵器を供給しなければならない時がきたら、それを無視することはない」と断言した。ホワイトハウスは、バイデン-尹錫悦会談で、南のウクライナに対する支援の「次の段階」が論議されると明かした。

▼ウクライナを舞台に代理戦争を続ける米国は、より多くの国により多くの兵器を支援させ、軍事対決の範囲を世界規模に広げようとしている。尹大統領が兵器供給意思を公言することは、南がロシアと対決する交戦相手として名乗りを上げるようなものだ。厚顔無恥な親米主義者が、ヨーロッパの戦雲をアジアに引き込む尖兵として動いている。 (永)

 

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