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〈現場への「入口」・2〉悩み、葛藤し見出す道/西東京第1初中

2022年11月16日 08:30 民族教育

中2理科の授業を行う権泰樹さんと生徒たち

西東京第1初中には、今年3人の教育実習生がやってきた。約3週間の実習期間が終盤を迎えた10月26日の朝、同校の教員室を訪ねると、現場の教員たちの中に溶け込み、朝の会議に参加する実習生たちの姿があった。会議後すぐに、かれらの後を追い、着いた先は教員室とつながる資料室。実習期間、この場所が3人の実習生たちが過ごすメインの作業場だ。

この日の朝は、数時間後に控える授業に向けて忙しなく準備をしていた。ホームルーム5分前を知らせるチャイムが鳴るやいなや、3人は、それぞれが受け持つクラスの教室へ急ぎ足で向かっていった。

資料室での風景。実習生たちは授業準備に余念がない

崔結和さん(文学歴史学部4年、茨城朝高卒)は中級部3年を、権泰樹さん(理工学部4年、大阪朝高卒)は中級部2年を、高明蘭さん(教育学部4年、東京朝高卒)は初級部6年を担当。従来の担任教員に代わって各クラスの担任となり、ホームルーム、昼食時間、掃除など児童・生徒たちとともに過ごしながら生活指導をする一方、各自が在籍する学部(専攻)に合わせて、英語や理科、日本語の授業を受け持った。

「現場の教員たちから情熱を学び、感じよう」という目標をたてたと話す崔さん。実習前、「何かにとことん向かい合う情熱や姿勢が足りない」と、学部の同級生たちと話すなかで見えた自身の課題を克服したい思いから、その目標を立てたという。一方、権さんの場合、「正直、何か明確な目標があったわけではなくて…学べるものはすべて吸収しよう」と、自身の成長につながるとの漠然とした思いから、実習本番を迎えた。

授業に臨む高明蘭さん

また高さんも「教員になりたいという夢があり、現場で働く教員たちや児童・生徒たちが何を考え、どのように学んでいるのか、その姿を直接みて、自分には何ができるのかを考えたいとの思いで臨んでいる」。

そんな3人にはそれぞれ、ウリハッキョに対する「特別な思い」がある。

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