朝鮮学校での人権教育強化めざし／東京人権協会が千葉初中で出張授業

在日本朝鮮人東京人権協会による出張授業が9月17日、千葉初中の中級部生徒らを対象に行われた。

7月に行われた第10回総会では、人権協会の重要課題のひとつとして朝鮮学校での法・人権教育強化が打ち出された。人権協会では出張授業の取り組みをより多くの朝鮮学校に広げていきたいとしている。

今回のテーマは「人権を尊重しよう」。人権協会の宋恵淑さんが講師を務めた。

授業では、人権の概念について解説があった後、生徒たちによるワークショップが行われた。生徒たちは学校生活での一場面を描いたイラストを見ながら、人権が尊重されている部分や侵害されていると思われる部分を探し当て、その根拠について意見をまとめて発表した。

宋さんは、民族や性、障害の有無などを理由に人を貶めることは「人権を侵害する行為」であると強調しながら「すべての人が平等に生きやすい社会を作るために、人権を尊重しあおう」と生徒たちに語りかけた。

「当たり前の権利」大切さ学ぶ／東京人権協会の出張授業