〈人・サラム・HUMAN〉東京朝鮮第四幼初中級学校を支援する会事務局長/鴻巣美知子さん(73)


朝鮮人として生きられるように

鴻巣美知子さん

1981年、当時の社会党議員らによる代表団が訪朝した際、議員秘書として共に初訪朝。以降、2004年のピースライン訪朝団などこれまで4回にわたり朝鮮を訪問した。元参議院議員の故・清水澄子さんとの出会いから、02年には「朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会」の事務局に。現在、同会の事務局長も兼任する。

「日本は植民地支配について謝罪も償いもしていないし、何よりも国交正常化ができていない。このような状況は隣国で朝鮮以外にない」。膠着状態にある朝・日の関係を、民間交流から再構築していきたいと、地元の朝鮮学校に寄り添う意義を語る鴻巣さん。

とりわけ、この活動に熱を注ぐのには理由がある。それは、2015年の訪朝で、宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使(当時)から、言われたある言葉が関係していた。

「日朝平壌宣言には在日朝鮮人の地位回復に関する項目があるので、解決に向けて日本政府と交渉を続けてほしい」と訴えた鴻巣さんに対し、「宋大使は『在日朝鮮人が日本社会のなかで朝鮮人として生きられるようにしてほしい』と仰った。重たくもしっかり受け止めなくてはならない、忘れてはならない言葉だと感じた」。

鴻巣さんは、自身に投げかけられたこの課題を解決すべく今日も活動に邁進している。

(賢)