無償化裁判関連の講演と展示/東京・高麗博物館で


高校無償化裁判と関連し21日に行われた講演

昨年終結した朝鮮高校への高校無償化適用を巡る裁判と関連し21日、東京・新宿区の高麗博物館で講演があった。

同館は、開館から20周年を迎えた昨年、展示内容を刷新するなどしてリニューアルオープン。それに伴い、日本と朝鮮半島をめぐる歴史的課題や事柄を扱う従来の展示とは別に、「現代トピック」コーナーを新たに設けた。同コーナーは、「明治日本の産業革命遺産と強制労働」など、日本と朝鮮半島をとりまく現在進行形の問題について焦点をあてている。

講演は、今年3月から9月まで展示される「現代トピック・朝鮮学校の無償化排除との闘いと、これから」を制作した同博物館民族教育研究会が主催した。

講演に先立ち、民族教育研究会メンバーの大石忠雄さんが発言。大石さんは、戦後77年が経過した今日まで国家権力による朝鮮学校差別政策が続いていると指摘したうえで、「市民レベルの連帯をいかに構築し闘っていくのか」と参加者らへ問いかけた。

この日の講演では、「朝鮮学校『無償化』排除に反対する連絡会」共同代表の長谷川和男さんが講師を務めた。

2010年に開始した高校無償化をめぐっては、政治・外交的な理由で省令改悪を働き、朝鮮高校を無償化の対象から除外した国を相手取り、13年から各地5カ所(大阪、愛知、広島、福岡、東京)で裁判闘争が繰り広げられた。昨年7月の広島を最後にすべての地域で原告敗訴が確定した。

(韓賢珠)