日本人妻たちの軌跡を収める/京都国際写真祭に林典子さんの作品


京都国際写真祭では、朝鮮在住の「日本人妻」をテーマにした林典子さんの作品が展示された。

京都を舞台とする国際的な写真展「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」が4月9日から5月8日まで京都市内の全13会場で開催された。

日本および海外の作家たちが手掛けた写真作品やコレクションを「趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間」に展示するコンセプトの本写真展。10回目となる今年、来場者たちの耳目をひいたのは、10周年を記念した特別プログラム「10/10 女性写真家たちの祝祭」だった。

会期中には大勢の人々が会場が訪れた

これは活躍が期待される10人の写真家の作品を展示するもので、在日朝鮮人の夫と共に朝鮮へ渡った「日本人妻」をテーマにした林典子さんのプロジェクト「sawasawato」も展示された。2013年から12回にわたり朝鮮を訪問し、8人の女性たちへのインタビューを通じて創られた同プロジェクト。林さんは「ほとんどの女性がもうなくなってしまったが、私自身が日本と朝鮮とを行き来しながら、かのじょたちの記憶をたどり、生きてきた証を残す」という思いでプロジェクトを進めてきたという。

会場を訪れたある日本人学生(21)は「こんな歴史があることさえ知らなかったが、改めて見ると、女性たちの目や表情が物語る歴史の複雑さ、それに翻弄された悩みや葛藤を感じ、現代に生きる自分が歴史を知り、学ぶ必要性を再認識した」とし、「作家と被写体との対話が反映されたこの作品の価値を考えさせられた」と感想を述べた。

(韓賢珠)