〈明日につなげる―無償化裁判がもたらしたもの―〉弁護士たちの思い・広島
2022年03月30日 08:00 民族教育「出自」教える尊さを再確認
広島無償化裁判は、2021年7月27日に最高裁が原告側の上告を棄却したことにより終結を迎えた。無償化裁判という経験、そして課題について、広島弁護団に携わる弁護士、司法書士たちの声を紹介する。(まとめ・韓賢珠)
足立修一弁護団長
朝鮮学校の無償化除外問題は、日本の司法がその違法性を否定しただけで、おかしいという事実に変わりはない。07年の教育基本法の改正に際し、愛国心の強制が日本の内外から懸念され、当時各地の弁護士会は抗議声明を通じて「国家が国民の教育全般を管理し、統制することができる制度を目指していることが危惧される」などと警鐘を鳴らした。