〈取材ノート〉マイクロアグレッション


留学同東京2・19特別展&シンポと「埼玉朝鮮学校への補助金再開&朝鮮幼稚園への無償化を求める2・25集会」は、筆者にとっても学びが多かった。両行事で共通して聞かれたワードがある。「マイクロアグレッション」だ。

マイクロアグレッションとは、意図的か否かにかかわらず、何気ない日常の中で行われる言動に現れる偏見や差別に基づく見下しや侮辱、否定的な態度をさす言葉だ。

「日本語うまいね」「いつ日本にきたの」「日本人と変わらないよ」… 在日朝鮮人に向けられるマイクロアグレッションはこのようなものだろう。特筆すべきはそれらに差別的意図はなく、あるいは「褒めたつもり」で発せられているということだ。

留学同東京のシンポでは、日本の大学などに通う同胞学生らが日常的にこうした言葉に接することで「在日朝鮮人」であると堂々と名乗ることができず、それがアイデンティティーや民族性を喪失することにつながることが指摘された。マイクロアグレッションは決して「マイクロ」(小さい)な問題ではない。

筆者を含め、誰しもが何気ない言葉で人を傷づけた経験があるだろう。「マイクロアグレッション」を防ぐにはどうしたらいいか。埼玉の集会で講演を行った講師は、自分とは違う背景を持つ人への理解や想像力を常に働かせ、様々な人と関わり合うことが大事だと強調した。無意識に他人を傷つけ、差別に加担しないよう気をつけたい。(根)