“朝鮮の国力は最先端ミサイルだけではない” / 建設プロジェクトを通じて生み出されるパワー
2022年02月25日 06:32 経済今年1月、朝鮮で国防力を強化するためのミサイル試射が行われたというニュースが相次ぎ、2月には首都・平壌と地方で大規模な建設事業が始まったというニュースが続いた。
平壌・和盛地区1万世帯住宅の着工式(2月12日)の6日後に、咸鏡南道の連浦地区に国内最大の温室農場を建設するための着工式(2月18日)が行われた。それぞれ金正恩総書記が参席した。
咸鏡南道は朝鮮東部に位置する重要な工業地帯だ。そこに住む道民たちの「野菜需要」を満たすために、朝鮮労働党は東部戦線の軍事基地を閉鎖し、そこに温室農場を建設することを決めたという。
建設者は朝鮮人民軍の将兵たちだ。
「祖国防衛も社会主義建設も我々がすべて担う」というスローガンを掲げる軍服姿の建設者たちは、2年前に竣工した咸鏡北道の仲坪野菜温室農場の建設も受け持った。
今、咸鏡北道の人々は、この農場の恩恵を受けている。
「食生活における懸案の一つであった野菜不足が解消した」と反響を呼んでいるという。
住民たちの食生活改善に寄与したのは、他でもない人民軍の将兵たちだ。
朝鮮では新型ミサイルの試射成功も、大規模建築物の完工もともに「喜ばしいュース」だ。
米国と軍事的に対峙する朝鮮で生きる人々は、祖国防衛と社会主義建設が不可分の関係にあることを生活の中で実感している。平和が保障されてこそ、経済復興を進めることができる。そして朝鮮の軍隊は人民に対する献身的な奉仕精神を如何なく発揮している。現在、全国各地の建設場に人民軍部隊が投入されている。
朝鮮の国力は最先端技術が導入されたミサイルだけではない。
連浦温室農場の着工式で演説した金正恩総書記は、「君たちの戦闘地域は変更された。いかなる戦略兵器よりも強大な朝鮮の『軍民団結(軍隊と人民が混然一体となることで生まれるパワー)』をさらに強固なものにするための最前線に立っていることを忘れずに尽力してほしい」と建設者たちを激励した。
朝鮮では米国主導の制裁をものともせず、膨大な建設事業が推し進められている。これもまたこの国の力を増大させる重要なプロセスになっている。
(金志永)