〈それぞれの四季〉「原点」/李慧娘


先日、北海道初中高で「第26回日朝友好促進交換授業会」が行われた。「北海道朝鮮学校を支える会」が主催するこの行事、例年なら大勢の日本の先生が学校を訪れ、子どもたちに授業をして頂いている。今回はコロナ禍なので教室での参観ではなく、別会場に集まりリモート形式で授業を見ることになった。

日本の先生の授業も良かったが、今回一番印象に残ったのはウリハッキョ教員による初3国語の授業だった。授業の上手さにも感動したが、子どもたちに向ける優しい眼差し、正確なウリマルを教えようと表情豊かに全力で語りかけるその姿はとても堂々としていて、民族心を繋ぐ担い手としての使命感と責任感が伝わってきた。

一緒に見ていた日本の方々もその授業に引きこまれていたようだった。私はその教員をとても誇らしく思った。そして幼い子どもたちへウリマルを教える授業こそ、民族教育の「原点」だと改めて思った。

4世、5世の子どもたちが日本で民族的アイデンティティーを持つことは簡単な事ではない。しかしウリハッキョではそれが当たり前のように受け継がれている。困難が多い中、ウリハッキョの日常を守ってくれるすべてのウリハッキョソンセンニム達に、心から感謝の気持ちでいっぱいだ。(札幌市在住、朝鮮学校保護者)